2008年10月20日
中央アルプス 木曽駒ケ岳
12日の日曜日に木曽駒ヶ岳に行ってきました。
山の上ではもう紅葉が始まっています。
みなさんより、一足早い秋を眺めにいってきました。
木曽駒ヶ岳は以前にも登ったことがあり、
その時の展望が今でも忘れられなく
もう一度登ってみたいとずっと思っていました。
木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)は日本百名山の一つとして数えられ、
長野県にある標高2,956mの山。
木曽山脈(中央アルプス)の最高峰で、上松町、木曽町、宮田村の境界にそびえる。
木曽前岳(2,826m)、中岳(2,925m)、伊那前岳(2,883m)、宝剣岳(2,931m)を含め、木曽駒ヶ岳と呼ぶ場合もあるが、私は「キソコマ(木曽駒)」と省略して呼んでいる。
この時期の木曽駒は、もうそれは大変です。
バス待ち、ロープウェー待ちの人だかり。。。。。。

この日も予想通りバス待ちで一時間。
自宅を夜中の1時に出発し、高速を走らせ5時に駐車場に到着。
着替えをさっと済ませ、菅の台からバスに乗車すると揺られること50分。
さすがに朝は冷える。
寒さと眠さでよくわからない感じ。

しのび平に到着するとロープウェー待ちで1時間半。
幸いにこの時期は天候も安定していて、
土日にはだいたい晴れが当たってくれる。
この日も7時くらいから日の光が。
日光にあたるとポカポカとしてくるが、
私は持参したありったけの防寒着を着込みなんとか寒さを凌いだ。

ロープウェーに乗るともう寒さを忘れる。
忘れてしまうぐらいの絶景がもうそこには広がっているからだ。
普段お手軽に出来る簡単な低山、山登りとは違う"わくわく感”がある。
このロープウェーが、気持ちを高揚させる手伝いをしてくれる。
待ってでも登る価値があると私は思う。

千畳敷カールをバックにモコモコに着込んだ私。
この千畳敷カールは、氷河期に氷河によってえぐり取られ出来た大壁面。
それをカールと呼び、標高2,600m周辺に広がる。

画像の確認
夏は高山植物の宝庫となり、秋にはナナカマドやダケカンバなどの紅葉が山肌を彩る。
朝の日差しに照らされて見せる山肌の表情と、
夕日に彩られて見せる表情と全く違う千畳敷を見ることが出来た。
正確には、実際にその場にいた私は、
下りには「あ~~、表情が違うなぁ」と思ってカメラのシャッターを押していたのだが、
ブログを書くために改めて写真を見比べてみると全く景色が違うのだ。
空の色、山肌の色、木々の色、
全く違う山なのだ。

千畳敷の途中から振り返ったところ。

千畳敷の途中から伊那前岳を望む方角。

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乗越浄土に向けて遊歩道が続き、
剣ガ池からの道を合わせ、左へ岩がごろごろした登山道を歩いていく。
乗越浄土から伊那前岳へ続く稜線が近づくと、ガレ場の急登が始まる。
前回登った時は、最初のガレ場で息切れして、もう帰りたくなったのを覚えている。
たぶんあの時は、標高の関係で酸欠だったと思う。
今回は元気モリモリだ。


乗越浄土からの眺め。
最高~~~!!!!!

乗越浄土から伊那前岳を望む。
青い空と緑のコントラストが美しい。

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乗越浄土から中岳を望む。
すぐそこにありそうなように見えるのだが、
ここから30分は歩く。
宝剣山荘の脇を抜け、平坦地を進む。
振り返ると天狗岩と宝剣岳が印象的。
中岳山頂を踏むルートと、
中岳の西側を巻くルートに分岐するが、山頂を踏むルートで行く。

中岳の山頂。

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中岳山頂より、木曽駒ケ岳を眺める。
中岳からもすぐそこに見える木曽駒ケ岳山頂も40分の行程だ。
真ん中に見える山荘とテントが木曽駒ケ岳キャンプ場。
ここまで来るとあと少し。
しんどさは感じない。
むしろ爽快さを覚える。

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木曽駒ケ岳への登り中腹より中岳を眺める。
右手に見える鋭く尖った山が宝剣岳だ。
近くで見る宝剣岳の雄姿はすばらしい。
息を呑むような美しさがある。

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木曽駒ケ岳頂上。2,956メートル。
まさに中央アルプスの盟主。
ここからの眺めは絶景であり、別世界だ!
私の語彙力では、表現しきれないが登ったことがある方なら理解してもらえるだろう。
バスやロープウェーを何時間も待つ甲斐がある。
その眺めは東に南アルプス、西には御岳山、南には三ノ沢岳が間近に見える。
そして、さらに北アルプスや八ヶ岳連峰も一望できる。

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御嶽山。

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富士山。

ガスバーナーでお湯を沸かす。
楽しみの一つでもあるごはんの時間。
山で食べるご飯はまた格別だ。

温かいおかゆをお昼ごはんに。

おかゆで温まった体もちょっと油断するとすぐ冷えてくる。
フリースを着込む。
高山では、体温調節も大事になってくる。
体温や気温に合わせ衣服の調節をコマめにやらないと体力を消耗する。

駒ケ岳の山頂を楽しんだ後、下山し乗越浄土へ近づくとヘリコプターが上空を旋回しているのに出くわす。
宝剣山荘付近でどうやらヘリが登山者を救出しに来たようだった。
救出付近では、登山の足止めと珍しさで登山者が多数いた。
ガレ場の落石対策のため、浮石が金網で固定されているのだが、
運悪くその金網で足を引っ掛けた方が頭から落ち、頭を骨折したらしいのだ。
命に別状無ければよいのだが・・・・。

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下山途中の千畳敷から。
斜陽でカールの低木が赤く変わり、
朝の表情とはちがう千畳敷が、私をいっそう楽しませてくれた。

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木曽駒ケ岳、何度でも登ってみたくなる。
そんな山の一つであると思う。
投稿者 中村 憲広 : 22:19
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